幻の舞台となるのか 1
今回のケララ州訪問は来年の公演の打ち合わせでした。来年の9月19日中のゼロホールで日印共同制作「ヨーギニー 愛と迷妄」に向けて1年が仮で制作が始まっております。
この写真は私とマドゥ。彼とは10数年の付き合いとなる。初めて会ったのはカラリパヤットの道場の前だったと思います。ケララ州では男性が女性に触れることはご法度である文化の中、いきなり握手を求められ驚いた覚えがあります。彼は貧しい村の出身でカーストが低いためにいつも差別されてきたが踊りが彼の人生に光をあてました。学生のときにその年の踊りのチャンピオンに選ばれ、卒業後とあるコンテンポラリーダンス舞踊団に入門。その中でもイギリスの舞踊団に抜擢されるなど才覚を表してきたころだったのでしょう、自信に満ちていた。その後独立して今は世界中を駆け回っています。
情熱的で超ナルシスト故に未だに結婚していないが、本当はホモなのではないか?私は秘かに疑っているのですが。
今回も彼との衝突は激しかった。気分が悪いとリハーサルをしないのである「誰も俺をコントロールできない。幸せでなければ踊れない。」と当り散らし誰かに携帯で電話してくだらない話を始め馬鹿笑いしていたりする。マドウよ!他人の幸せはどうでもいいのか!
この公演の行く末を案じる私の心とはとは裏腹に写真ではまるで映画のヒーローのようにナルシスト度100パーセントのマドゥ氏。
(続く)
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